猫的解釈 kawasakinarai’s blog

猫のように好きなことを自由な解釈で

明石から吹く業界への新風

どうも。川崎ナライです。

 

いつだって空気を読まない記事を書く筆者です。

今回は突然のバイクネタです。

 

筆者は何を隠そう猫好きライダーなのです。(=・ω・=)

バイクなら外出自粛とは無縁です。

だってロンリーウルフだから・・・

ここからは大変恐縮ですが、少しでも興味がございましたらお読みください。

 

さて、本題ですが、、、

タイトルにもございます明石から吹く業界への新風。

 

バイク好きであればピンっとくるはず。

そう、これはわが愛車 カワサキ「ゼファー」とその開発者に込められた願いの話。

 

 誰しもが競うことに夢中になっていたレーサーレプリカ時代

 

あの頃は皆競うことに夢中だった・・・

何の話にゃ?

時は遡ること1983年・・・すべてはこのγインパクトから始まった。。。

いったいパイセンは何歳?

 

1983年、あるバイクメーカーが陸運局に喧嘩を売りました。

カタログスペック競争の幕開けとなったバカマシンがスズキから投入されました。

RG250γ(あーるじーにひゃくごじゅうがんま)発売。

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こんなの。

 

ヘッドライトをマウントするカウリング

フレームから離れて取り付けられたバックステップ

低めにマウントされたセパレートハンドル

当時のGP流行のフロント16インチ

いまでこそ化石となった250cc2ストロークエンジン

軽量なアルミダブルクレードルフレーム

 

という具合にレーサーさながらの見た目と性能で過激派ライダーの心を鷲掴みにし、1年間で約3万台を売り上げ、後にレーサーレプリカブームの火付け役となった1台である。

 

新たな時代の立役者「ネイキッドブーム」到来

 

ずいぶん長い前置きだな

左様。。本題はここからだ
そしてその6年後の1989年、、、いつだって空気を読まず道なき道を切り開くのはこのメーカー

こんな記事書く筆者と同じだな

 

カワサキがZEPHYR(ゼファー)を発売。

 

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こんなの。

 

種も仕掛けもない鋼管ダブルクレードルフレーム

何の変哲もない2本のリアサスペンション

時代錯誤のタンク・サイドカバー・テールカウル

これぞ化石のような空冷2バルブエンジン

 

もはや正気の沙汰ではない。 

造形はまるで往年のZのよう。

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1972年 カワサキZ1

 

この時代を逆行したスタイル。

しかし、この狙いがドンピシャでした。

これが空前のブームの嵐を巻き起こし、

今でいう「ネイキッド」というジャンルを生み出したと言っても過言ではない。

1989年、レーサーレプリカ全盛期に、カウルなしの時代遅れも甚だしい懐古的なスタイルを前面に押して登場した。

これが当時レプリカ一色だった市場に飽き飽きしていたフルカウル以外の選択肢を求めるユーザーにウケにウケ、爆発的な売れ行きを見せた。

まさに新風を巻き起こしたのだった。

 

その当時は当たり前のように各メーカーとも自主規制上限値ギリギリを攻めていたラインナップのなか、それを意識しない出力設定は、過熱しすぎていたカタログスペック競争に一石を投じることとなった。 そしてこれを期に、レーサーレプリカ時代は幕を閉じ、新たな時代への幕開けとなっていったとさ。

 

余談ではあるが、ここでスズキが何を血迷ったかこのレトロブームのなか、

「カタナ」を発売。

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この時代を先取りしたデザインを出すあたり、さすがスズキです。

 

決してディスってはいませんよ。

ある意味新風と言える。

これはこれで現代でも根強いファンが多い。

昨年、新型も登場しているし。。。

 

それはさておき、

ゼファーとは「西風」を意味します。かつてのZシリーズを想起させるZで始まる英単語を命名するにあたり、川崎重工業二輪車製造拠点工場である兵庫県明石市から吹く業界への新風となる様にとの願いを込めて名付けられました。

ゼファーは進化し続けるしかなかったバイク市場に、古くさいナリでもいい風潮を作り出したまさに新風である。

 

そんな偉業を成し遂げた筆者の愛車をこれからも大切にしていこうと思います。

 

あくまでこれは猫的解釈です。

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